こんにちはkonです。
今回はUL(ウルトラライト)の登山ギアで使用されることが多い、「キューベンファイバー」について簡単に紹介していきます。
キューベンファイバーってよく聞くけど何なんだろう・・・って人のために、難しいことは抜きにして分かりやすく解説していくので、気になっている人は見ていってください。
キューベンファイバーとは?
キューベンファイバーとは、ダイニーマ(※1)を極薄のUV樹脂フィルムでラミネート加工した素材。
ざっくり「軽量で強度の高い化学繊維」というものだと思っていただければOKです。
※1 ダイニーマとは超高分子量ポリエチレン繊維のことで、下記のような特性があります。
- 重量に対して超高強度
- 高い紫外線耐性
- 超軽量のため水に浮く
- 高い柔軟性
元々は、世界で最も過酷なヨットレースの一つであるアメリカズ・カップに出場するヨットのセイル(帆)を作る過程で生まれた生地である。
キューベンファイバーの正式名称
キューベンファイバーの正式名称は・・・
DYNEEMAR COMPOSITE FABRIC(ダイニーマ・コンポジット・ファブリック)
略して、「DCF」なんて言われることが多いです。
人によって「DCF」や「キューベンファイバー」みたいに言い方が違いますが、二つとも同じものだと思っておけば大丈夫です。
キューベンファイバーの特徴
キューベンファイバーには、下記のような特徴があります。
- 素材の強度が強い
- 超軽量である
- 防水性が高い
- 透け感がある
- 使うほどにシワが生まれる
- 耐紫外線性がある
素材の強度が強い
キューベンファイバーは、同重量であれば「鉄の15倍の強度」を持つといわれる非常に強度の高い生地。
それが故、防弾ベストにも使用されほどの強靭さ。
超軽量である
強靭な素材とは裏腹に、素材は超軽量。
なので、UL(ウルトラライト)ギアに使用されることが多い。
防水性が高い
キューベンファイバーは防水性が高い。
生地自体は、透湿性がなく、水は完全にシャットアウト。
ただし、バックパックなどにキューベンファイバーが使用されている場合、縫い目から浸水することがあるので、要注意。
透け感がある
キューベンファイバーは生地に独特の透け感がある。
特に白は透け感が顕著に出る。
この透け感が個人的にカッコよくて好きなポイント。
使うほどにシワが生まれる
キューベンファイバーは、使うほどにシワが生まれ独特な雰囲気がでます。
この独特なシワがいい感じの「味」になるんですよね!
耐紫外線性がある
キューベンファイバーは、紫外線に強い素材。
そのため、日光を長期間浴びても変質しにくく、長期間利用することができる。
これらの特徴を見てもらえば分かるように、まさにアウトドア環境に適した最強のハイテク素材で
最強素材キューベンファイバーのデメリット
メリットばかりが目立つ、キューベンファイバーですが、デメリットも存在します。
- 値段が高い
- 火に弱い
- 透湿性がない
値段が高い
キューベンファイバーは、素材自体の値段が高い。
なので、キューベンファイバーを使ったアイテムの値段は高いものがほとんど。
もう少し、キューベンファイバーを使ったギア類が安くなるといいんですけどね・・・
火に弱い
あと、火にも要注意。
ポリエステル素材は耐熱性に弱いため、キューベンファイバーのギア類を使う場合、火には気をつけましょう!
万が一、火で穴が空いてしまった場合は、織物と違い素材がシート状になっているので、一度穴が空くと修復も一苦労・・・。
キューベンファイバーを使用したギアは値段が高いので、取り扱いに注意して、長く使い込みたいものです。
透湿性がない
最後にデメリットとしてあげたのが「透湿性がない」ということ。
「透湿性」とは、内部の水蒸気を外に逃がすこと。
これは、デメリットというか、素材の特性なんですけどね。
キューベンファイバーは、主にバックパックやシェルターなどに使われることが多いので、透湿性はなくても困りません。
まとめ
どうでしょうか。
ざっくりではありますが、キューベンファイバーはスゴイ!ってことは伝わったのではないでしょうか。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。