こんにちは
山でテント泊って憧れませんか?
僕は登山が趣味なんですが、山でテント泊してる人たちってかっこいいなぁーって思ってました。
なんか冒険してるって感じでよくないですか。
そんな憧れから思い切ってテント泊に挑戦してみました!
テント泊の場所に選んだのは「燕岳」

初のテント泊の場所に選んだのは北アルプスの「燕岳」。
燕岳はアルプスの女王と呼ばれている優雅で美しい山。
初のテント泊に相応しい場所じゃないですか!ってことで燕山荘公式HPから早速テント場の予約をすることに・・・。
燕山荘公式HPのテント場予約を確認したところ、9月は全て予約で埋まってしまっている・・・予約は10月初旬しか空いていなかったので、そこで予約を確定!
さすが人気の山だけあって燕山荘の小屋泊は10月も満室・満室・満室・・・なので予約はできない状態。
しかしテント場の予約は日によってはポツポツ空いているので、予約はしやすい!
こういったところもテント泊のメリットですね!
初のテント泊に不安はつきもの!
いつも登山日が近づくにつれて、緊張感とワクワク感が入り乱れた不思議な感覚になります。
特に今回は初のテント泊・・・なので不安な気持ちは当然あります。
僕は登山当日までに、何度か練習を行いました。
- キャンプ場でテント設営の練習を2回
- 実際の荷物を詰めて低山登山を1回
もしこれからテント泊を始めてみようという人は「テント設営の練習」と「実際のザック重量を想定した低山での登山」は絶対に行っておいたほうがいいです。
そうしておくと当日の不安感はかなり少なくなるし、テントがたてられないなどのトラブルも回避することができます。
燕岳登山の駐車場は争奪戦!!!

燕岳は人気の山なので駐車場は割と早い時間に満車になってしまいます。
参考までに駐車場について少しお伝えします。
駐車場は燕岳登山に適した「第1、2、3駐車場」があります。(※下記画像を参考にしてください)
※ちなみにトイレは第1駐車場に2つ、第3駐車場に1つあります。ただし、第3駐車場のトイレは夜専用なので昼間は使用することができないようです。

僕が燕岳から帰ったのは月曜でしたが、平日にもかかわらず駐車場はどこも満車!それどころか山道にもたくさんの車が路駐されていました・・・。
燕岳、恐ろしい人気ぶりです・・・。
第1、2、3駐車場に止めることができないと「有明山神社 登山者駐車場」にとめることになります。その場合、乗合バスで中房温泉まで行くことになるので、バス代が片道1,300円かかってしまいます。
なので、できることなら第1、2、3駐車場のどこかにはとめたいですよね。
僕は前日17:00というかなり早い時間に駐車場に到着したので、まだ第1駐車場も半分くらい空いていました。
駐車場は争奪戦なので、少し早すぎない?くらいの行動がベストです!
車で長い時間過ごすことになるので、本や携帯ゲームなどを持っていくと楽しく過ごせると思います。
今回の燕岳テント泊の行程
参考までに、僕の燕岳登山の行程は下記の通りです。
- DAY1(日曜):中房温泉 → 燕岳 → 燕山荘のテント場にてテント泊
- DAY2(月曜):下山 → 中房温泉
燕岳に登るほとんどの人は中房温泉スタート。
中房温泉から燕岳を目指す行程であれば日帰り登山も可能ですが、僕はテント泊が目的なので今回は一泊二日でのんびり過ごす予定です。(※登山に慣れていない人の燕岳日帰り登山はオススメしません)
天気予報によれば明日の登山当日は晴天の予報!
たのむ・・・晴れてくれ・・・
そう願いながら就寝・・・明日が楽しみです!!!
いよいよ「燕岳」登山開始!

登山開始は朝5:00。
薄暗い中、ヘッドランプをつけて燕岳を目指す。
登り始めてしばらくした頃、だんだんと辺りが明るくなってきた。
まだ早い時間だというのにすでに登山している人が結構いる。さすが人気に山って感じ!
序盤で焦ると確実にバテるのであくまで自分のペースを守る。とはいえ、テント泊の人に抜かされるとちょっと焦る・・・。
ふと辺りを見てみるといつの間にか日が完全に昇って明るくなっていた。
空を見てみると真っ青で驚くほどの登山日和!!!
これにはテンション爆上がりです!!!
合戦小屋からの急登がキツい

道中、合間にあるベンチで軽く休みながら登ったので、割と順調に登れていたが食べ物をほとんど食べていなかったので後半はかなりバテバテの状態になってしまった・・・。
普段はしっかり糖質を摂って登るんですが、テント場を早く確保しないといけないという焦りから道中の休憩や行動食の摂取をおこたってしまったのがバテた原因・・・。
ここは今回の反省点です。
特に合戦小屋を越えたあたりからの急登(北アルプス3大急登の1つ)では、完全にエネルギー切れになりいつものパフォーマンスが全然出せなかった・・・。
ちゃんと体調管理はしないといけないですね!
鎖場も少しだけあるが、難易度の高いものではない。
合戦尾根の急登を抜けると燕山荘までは近い。ラストスパート、気合を入れて燕山荘を目指す!
燕山荘に到着!いよいよテントを設営

後半バテてしまったけど、無事「燕山荘」へ到着!!!
頂上に到着して初めにやることはテント場の受付。
テント場にザック置いてから、受付に行くのはマナー違反です。トラブルになる可能性もあるので、必ず受付を済ませてからテントを設営する場所を確保するようにしましょう。
燕山荘に入ってすぐの右側にあるカウンターがテント場の受付場所。受付が終わると好きな場所にテントを設営することができる。
僕が燕山荘に到着したのは9:30頃。
まだテントは3張りしかないのでテントの設営場所は選びたい放題!

2021年10月現在はコロナ禍のため、燕山荘のテント場は予約制。
なので、遅い時間に来たとしても確実にテントは張れる。ただし、テントを張る場所は早いもの勝ちなので場所にこだわりたい人は早めに燕山荘へ到着された方がいいです。
参考までに、燕山荘のテント場にはトイレがあるのですが、トイレの近くは匂い強烈らしいです。
なので、なるべくトイレから離れた燕山荘寄りの場所を確保するのが良いと思います。
ちょうど僕が燕岳に行った2021年10月はテント場のトイレが改築工事だったため、その強烈な匂いを体感することはできませんでした。
もしかしたら、改築工事後はテント場のトイレも燕山荘と同じように簡易水洗になったりするのかな?たぶんならないような気はしてますが・・・。
テント設営のオススメ場所
テントを設営する場所は下の写真を参考にしてみてください。

オススメはピンクで囲んだ場所。
メリットは下記の通りです。
- トイレの匂いがほとんどしない
- ご来光を見るベストポジション
- 燕山荘へのアクセスがしやすい

ご来光は後ろの方であっても地面の段差が高くなっているのでしっかりと見えますが、せっかくなら前に他のテントがない場所の方がいいですよ!
それに料理をする時も、前に他の人がいない方が変な気をつかわなくていいので気持ち的にも楽です。
テントを設営する際はこの辺りを加味しておくと快適に過ごすことができます。
とりあえず、燕山荘を満喫!

テントの場所取りと設営が無事完了したので、燕山荘で休憩。
合戦小屋からのエネルギー切れがまだ尾を引いている感じ・・・。
なので、燕岳頂上に向かう前に燕山荘で食事を済ましておきます。
燕山荘はいろいろ充実しているので本当に過ごしやすいです。人気が出るのも頷けます。
缶ビールはもちろん、燕山荘では生ビールも飲むことができます!!!
生ビールが飲める山小屋って結構少ないみたいなので貴重ですね。
建物は古民家カフェ風なオシャレな造り。
落ち着きます・・・。
燕山荘でしっかり休んだので、そろそろ燕岳頂上へ向かいます!
燕岳頂上までは燕山荘から30分ほど

燕山荘でしっかり食べて休んだのでそろそろ燕岳頂上へ!
ザックの荷物はテントに置いていきます。
燕山荘には、日帰りの人がザックを置く場所もきちんと用意されています
ザック置き場の場所は、燕山荘入口の右側にあります。ザックを置いて頂上に行きたい人はそこを利用するのが良いです。(※燕山荘の中ではないので注意)
ザックを置いて歩くので足取りはめちゃくちゃ軽いです!毎回こんな軽装で山に行けたら楽なのになぁ〜と思いながら歩いていました。

燕山荘から燕岳頂上までは、標準タイムで30分くらい。
急勾配や難所は特になく、美しい景色を眺めながら歩くことができます。
燕岳は「アルプスの女王」といわれるだけあり、道中の景色は壮大でとても優雅な雰囲気。
イルカ岩 メガネ岩
有名なイルカ岩やメガネ岩を見たときは、「おおー!本物だー!」って心の中で叫んでしまいました!
やっぱり実際、間近で見ると迫力が違いますね!
燕岳頂上からの景色は壮大で美しい!

燕山荘から30分ほど歩いて、少しだけ大きな岩を登ると頂上に到着する。
頂上はそれほど広くなく、多くの人が行き来するので、人が多いときはゆっくり過ごすことは難しい。
しかし、そこからの景色は壮大でとても美しいもの。できることならずっと眺めていたい・・・。
燕岳山頂からは、北アルプスの美しい山々と燕山荘、そして槍ヶ岳まで一度に眺めることができます。
本当に贅沢な景色です!!!
5分ほど景色を堪能し、燕岳頂上に別れを告げる・・・
まだ絶対来るよ!!!

美しい景色を十分楽しんだので、のんびり燕山荘へ戻ります。
「テントに戻ったら暖かい飲み物を沸かして飲もう!」なんて考えながら歩いていました。
10月の山頂は結構寒い・・・
日が暮れて、夕日が見れる頃になると気温が一気に落ち、冷え込んでくる。
昼間のポカポカ陽気から想像もできない程の寒さ・・・。薄手のダウン2枚とレインウェアを着ても若干寒さを感じるほど。
10月は日が落ちるとかなり寒くなるので、テント泊をする方はしっかり寒さ対策をしていく必要があります。

山頂からの夕日はいつ見ても幻想的で美しいですね。
夕食は夕日を見ながら外でカレーを作って食べたんですが、寒さのせいでカレーの温かさは数分で失われ、冷やカレーになってしまった・・・。
でも腹ペコだったのと、最高の夕日がいいスパイスとなり冷えたカレーもそこそこ美味しくいただきました。温かかったらもっと美味しかったんでしょうけど・・・。
近くに鍋を食べているグループがいたんですが、鍋にずっと火を入れていたので食材が冷めることなくとても美味しそうに召し上がっておりました!
寒い山頂ではやっぱり鍋ですね!!!
人の持ち物や行動を見ているといろいろ勉強になります!
食後はテントでゆっくり過ごす

夕食が食べ終わるころには、外にいる人はほとんどいなくなっていました。
燕山荘に泊まる人は燕山荘に、テント泊の人は各々のテントに。
テントの中で過ごす時間は冒険しているみたいでとても楽しく感じます。
一人で泊まっている人、家族で泊まっている人、仲間で泊まっている人、いろいろな人たちがいますがみんななんだか楽しそうです。
僕はテント泊が初なので寝袋に入ってぼーっとしている時間すら非現実的で新鮮に感じます。
この日は天気がすごくよかったので、満天の星々とうっすらですが天の川も眺めることができました!
ずっと眺めていたいくらいですが、明日のご来光も見たいので早めに就寝することとします。

上の写真はテント内の前室です。
ここで僕が使っているランタンはソーラーランタンというアイテム。太陽の光で充電する防災時にも使えるランタンです。
このソーラーランタンは本当に便利なのでテント泊をする人にはオススメしたいです。
- 小さく折り畳める
- 軽い
- 電池不用
- 点灯時の雰囲気が最高
昼間、ほとんどのテントにこのソーラーランタンがぶら下がってました。登っている間もカラビナでザックにつけて充電するものアリです。
電池不用で軽いので、テント泊にはピッタリのアイテムです。大きさはスモールとミディアムがありますが、テント泊で使用するならミディアムがオススメです。
点灯時のライトの色はウォーム(オレンジ系)とクール(ホワイト系)がありますが、ウォーム(オレンジ系)の方が雰囲気がよく、オシャレな空間を演出できます。
このライトは本当に買ってよかったなと思っています!
ご来光は何度見ても美しい!!!

山の朝は早い。
この日の日の出は5時半頃。
早い人は5時前からご来光を見るために燕山荘付近テーブルの席取りをしています。
朝の気温はまだ低いので、テント泊の人たちは各々お湯を沸かし温かい飲み物やスープなどを飲んで日の出を待っている。

ご来光が美しく見える時間はほんのわずかです。

太陽が雲に隠れることもなく、とても綺麗なご来光を見ることができました。
今回の記事は以上となります。
まとめ
燕岳はとても素晴らしい山です。
行ってみようか迷っている方がいるならば自信を持ってに行くことをおすすめします!
僕は次回、テント泊ではなく燕山荘に泊まって山頂を満喫したいと考えています。
最後に一つ、いい忘れました。
道中にある「合戦小屋」のおしるこはオススメです!
下山時に食べましたが、疲れていたせいか食べ終わった後はパワーが湧いてきました!!!
値段は600円〜700円くらいで、少々割高感はありますが、エネルギーチャージができるので合戦小屋での休憩時に是非活用してみてください!(9月中旬ころからの販売になっているようです)
それでは、良い山行を。
さようなら。