こんにちはkonです。
今回は超クールなバックパックウクライナ発のアウトドアブランド「LITEWAY」のELEMENTUM PACK(ULTRA)の詳細と使用感を徹底的にレビューしていきたいと思います。
LITEWAYとは

LITEWAYは、ウクライナのULバックパックや、タープシェルターを作っているブランド。
2019年より始まったブランドと歴史は浅い。
職人がハンドメイドで仕立てており、デザインと機能性を両立したプロダクトがLITEWAYの魅力である。
ロゴもシンプルでかっこいい!
ELEMENTUM PACK(ULTRA)の個人的評価
ELEMENTUM PACK(ULTRA)を実際に山行で使用してみました。
- 汎用性の高さ:★★★★☆
- 使いやすさ:★★★☆☆
- 軽さ:★★★★★
- 背負いやすさ:★★☆☆☆
- 行動中の快適さ:★★☆☆☆
- 細かい収納:★★★☆☆
- カッコよさ:★★★★★
※あくまで個人的な評価になりますので、参考程度に。
ELEMENTUM PACKは、50Lのバックパックでありながら、バックパック本体の重量が430gと異常なほどに軽い。
バックパック本体を持つと分かりますが、「こんなに軽くて大丈夫⁉︎」と心配になるほど軽い。
その秘密はバックパックに使われている「ULTRA 200」という素材。
本来、「軽さ」と「強度」は相反する二つであるはずなのですが、この「ULTRA 200」という素材は「軽さ」と「強度」を両立させてしまう、凄い素材なんです。
そんな凄い「ULTRA 200」なのですが、過酷なアウトドア環境のために生まれてきた素材といっても過言ではないでしょう。
ELEMENTUM PACKは、素材違いで2種類発売されています。
- ELEMENTUM PACK(ULTRA)59,400円(税込)
- ELEMENTUM PACK(X-Pac)42,900円(税込)
※2023年6月時点の価格です。
「ULTRA200」とは
「ULTRA200」とは、UHMWPE(※1)を含む新素材になっていて、UHMWPE(67%)、完全リサイクルされた高強度ポリエステル(33%)、防水性200psiのRUV™ filmをラミネートした最新技術の素材。
※1 UHMWPEとは超高分子量ポリエチレン(Ultra High Molecular Weight Polyethylene)のことで、別名ダイニーマ(DCF)のこと。ダイニーマは「優れた軽量性」「耐摩耗性」「防水性」を併せ持つ、アウトドア環境に適した素材である。
「X-Pac」とは
X-Pacとは、頑丈で耐久性があり、さらに防水性まで兼ね備えた素材。ナイロン、ポリエステル、PETフィルムの3層で構成されるラミネート生地であり、軽量で耐摩耗性があるため、ULギアの多くに使用されている定番の素材。
ELEMENTUM PACKはこんなシーンに使える
ELEMENTUM PACKの使用シーン
- テント泊登山
- 山小屋泊登山
- 日帰り登山
- キャンプ
ELEMENTUM PACKのトータル容量は50L。
50Lと大容量なので、基本的な使用用途は「テント泊登山」や「山小屋泊登山」での使用になります。
トータル容量:50L(下記、容量の内訳)
・メイン:37L
・センターポケット:6L
・サイドポケット:4L(2L×2)
・ハーネス部分のストレッチポケット:1L(0.5L×2)
・ジッパー付きヒップベルトポケット:2L(1L×2)
ELEMENTUM PACKは、日帰り登山にも使える
50Lのザックと聞くとデカすぎじゃない?と思うかもしれませんが、メインの容量が、37Lのロールトップ式になっているので、少ない荷物の日帰りでも全然使えます。

↑試しに日帰りの荷物を入れてみます。

↑ロールトップを限界まで閉めると、ここまで小さくなります。
この大きさなら、日帰りの山行で使用していても「ザックでかくね?」ってことにはなりません。
それにしてもこのフォルム、カッコ良い・・・。

↑トップのバックルを止めるとこんな感じ。
個人的には、バックルは止めない方が好きですね。
ELEMENTUM PACKのメリット・デメリット

ELEMENTUM PACK(ULTRA)のメリット・デメリットを順に紹介していきます。
ELEMENTUM PACK(ULTRA)のメリット
メリット
- ULTRA 200の「軽さ」と「強さ」の両立
- ロールトップなので、荷物量に合わせて可変が可能
- 人と被りにくい
ULTRA 200の「軽さ」と「強さ」の両立
メリットは、やはり新素材のULTRA 200の軽さと強さの両立です。
DCFにも似た、この紙っぽい質感がいいんですよね。使い込むほどの味わいが出て、エイジングしていく感じがたまりません!
荷物量に対応可能なロールトップ式
ロールトップ式は本当に便利!(出し入れの際、めんどくさいという声もありますが)
もう全部、バックパックはロールトップでよくね?って思うくらい便利。
登山って状況によって、荷物の多さが変わるじゃないですか。
だから、大きさを可変できるバックパックってめちゃくちゃ使いやすいんですよね!
人と被りにくい
「人と被りにくい」というあたりもポイント。
どうしても、山と道やロウロウなどのバックパックは人気のため、山でめちゃくちゃ見かけます。
なんか同じブランドのバックパックを背負ってると「あっ・・・」とチラ見して見て見ぬふりをするみたいな。ありません?そういうの。
しかし、LITEWAYは、日本国内に限って言えば、そこまでメジャーなブランドではないので、人と被ることはなかなかないです。
むしろ、見かけたら、LITEWAY仲間!って感じで嬉しい!
ELEMENTUM PACK(ULTRA)のデメリット
デメリット
- ロードリフターが付いていない
- 背面フレームがない
- ショルダーベルトの開きが広い?
- 背中が蒸れやすい
ロードリフターが付いていない
ELEMENTUM PACKは50Lなので、テント泊でも当然使用するバックパックなんですが、ロードリフターが付いていないんですよね。
軽量化のために無くしたのかどうかは分かりませんが、個人的にはロードリフターは欲しかった。
同じULザックの山道のスリーには、ロードリフターが付いているので、背負っていても快適なんですが、ELEMENTUM PACKは、荷物の重量が増してくると、ロードリフターで体にバックパックを寄せてない分、同じ重量を背負った場合、体感的に重く感じてしまいました。
このあたりの感じ方は、個人差があるとは思いますが、購入を検討される場合は、お店で実際にウエイト入れてを背負い比べてみることをオススメします。
背面フレームがない&背中が蒸れやすい
もう説明不要のULザックあるあるのデメリットです。
基本的に、ほとんどのULザックには「背面フレーム」がないことが多い。
それが故に、背負った際に背中とバックパックが密着することで、背中の汗蒸れが起こるわけです。
一部、背面フレーム付きのものもありますが、ほとんどのULザックには背面フレームが付いていないので、ULザックを使うなら、「ULザックはこんなもんだ」と割り切っておく必要があります。
ショルダーベルトの開きが広い?
僕は身長170cmで、バックパックはMサイズを使用しています。
他のバックパックを背負った時は、この「ショルダーベルトの開き」に関して、違和感を覚えたことはありませんが、ELEMENTUM PACKを背負って、山歩きをした時は、なんかショルダーベルトと肩がしっくりこなくて、気持ち悪い感じでした。
もしかしたら、Sサイズなら、しっくりくるのかもしれません。
海外メーカーのバックバックなので、広めの肩幅の人を想定して作られてるのかもしれません。
購入の際は、ネット購入ではなく、店頭でしっかり試着されることをオススメします。
ELEMENTUM PACKの全貌をチェック!

ELEMENTUM PACKを抜かりなくチェックしていきたいと思います。

↑特徴的なのは、ULTRA200の生地感。
ハイパーライトマウンテンギアのバックパックで使用されているダイニーマ(DCF)と似た質感ではありますが、ULTRA200の方がより紙っぽい質感。
ですが、その見た目とは裏腹に、ULTRA200の強度はすごいんです!
なぜなら、十分な強度を持つダイニーマより、ULTRA200の引裂強度は約3倍の強度があり、耐摩耗性に関しては、約7倍以上もの強度と、とんでもない数字を叩き出しているわけです。
強いてダイニーマに劣っている点をあげるとすれば、ULTRA200の方が、若干ではありますが重いといったところくらいですね。
今後、どんどんULTRA200の素材を使ったアウトドアギアが出てくるのは間違いないでしょう。
生地の透け感について
ULTRAは、DCF(ダイニーマ)と同様に紙のような独特な質感はありますが、透け感はなく生地感が強い素材感になります。(うまく伝わってるかな・・・)
ハイパーライトマウンテンギアの白いDCFのザックは、若干透け感がありますが、ULTRAの白い素材は透け感がない。

↑ロールトップを伸ばすとここまで大きくなります。
さすが、50Lのバックパック。

↑生地の裏は、こんな感じ。
裏地フィルムが貼られています。

↑バックパックの本体内側には、キークリップが付いています。
その上には、ハイドレーション用のループ穴があります。

↑トップはバックルが付いているので、ロールトップ部分をクルクル巻いて、パチンと止める、至ってシンプルな作り。

↑バンジーコード付きの、伸縮性があるセンターポケット。
ポケットはメッシュではないので、中のものは見えない。
このポケットは伸縮性はあるものの、あまり多くの物は入らない。
個人的には、山と道のメッシュポケットくらい、たくさん物が入ったらいいのになぁ〜と思いました。
センターポケットがデカいと何かと便利ですからね。

↑バックパックの底の部分には、コードが付いています。(伸縮性のないヒモ)
テント泊の場合、ここにスリーピングマットを括り付けることができます。

↑伸縮性のない、サイドポケットは片方2Lと結構大きい。
500mlのペットボトルが余裕で2本は入る。

↑サイドのコンプレッションベルトはなく、バンジーコードで支える感じ。
個人的には、コンプレッションベルトが欲しかったところではありますが、なくても困るほどではないです。
ただ、サイドポケットに日傘を刺して行動するには、心もとない感じはしてしまいました。(バンジーコードで支えているだけなので)

↑ハーネス部分のストレッチポケット(1つ0.5L)
これ、いいです!
最初から付いているので、バックパックとの一体感もあるし、軽量だし、伸縮性もあるし。


↑スマホも余裕で入っちゃいます。

↑ギア類の後付けができるようにショルダーベルトにはループがいくつか付いています。

↑ショルダーベルトの裏には、程よくクッションが入っているため、気持ちよく背負うことができます。

↑ヒップベルトは簡易的ではあるものの、左右にからしっかりと固定することができるので、肩と腰で重量の分散が可能。

↑止水ジッパー付きのヒップベルトポケットは片方1L。
大型で使いやすい。
最近、ヒップベルトポケットなしのバックパックばかり使っていましたが、ヒップベルトポケットってあると便利なんですよね。
行動食や、日焼け止めを入れておくのに超便利!

↑片方のヒップベルトポケットには、キークリップが付いているので、鍵などの保管にも使えそう。

↑左右のヒップベルトの裏はこんな感じ。
クッションが入っているので、フィット感も心地良い。

↑背面も全面ULTRAで贅沢使用。
最初は「背面全面ULTRA」ってどうなんだろ・・・って思いましたが、「汗がバックパック内面に染み込まない」または「雨の時、背面から水が侵入しない」など、メリットも案外あるんだな、と思いました。
当然、背中が蒸れやすいなどのデメリットもありますが、それを言い出したら、ほとんどのULザックがそれに該当しちゃいますからね。
あとELEMENTUM PACKには、背面マットが付いていません。
なので、ご自身で、丸めたスリーピングマットを内側に入れてからパッキングするなどの工夫は必須になります。
ELEMENTUM PACKを背負うとこんな感じ

↑めっちゃピンボケしてますが、こんな背負うとこんな感じです。

↑横から。
ULTRAの素材感がめちゃくちゃカッコいい!
白もオシャレでいいんですけど、オールブラックの渋さと合わせやすさが個人的にお気に入りのポイントです。
ELEMENTUM PACKはこんな人にオススメ
ELEMENTUM PACKは、50Lと大型ザックの部類になりますが、ロールトップ式であることから、日帰りハイクでも全然使用することができるバックパックです。
あとは、2023年の現時点で、LITEWAYのバックパックを背負っている人を見かけたことがありません。(アルプルなど、人が多い山に行けばいるとは思いますが)
いずれにしても、人気のULザックのように人と被りまくるってことは避けられるでしょう。
LITEWAYは、今後、国内でじわじわ人気が上がってくるULブランドなので、トレンドに敏感な人は一度チェックしてみてはどうでしょうか。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。